本記事で解説しますので、ぜひ読んでいってくださいね!
オンラインフリースクールとは?
オンラインフリースクールは、インターネットを通じて自宅から学べる学習環境を提供する新しい教育の仕組みです。
従来の学校や通学型のフリースクールとは異なり、オンラインで完結するため、地理的な制約がありません。
なので、自宅から学習を続けたい生徒に特に人気があります。
最近では、政府もオンライン教育の可能性を広く議論しているんですよ。
たとえば、文部科学省の『学校教育情報化推進会議 』では、オンライン学習の効果や今後の普及可能性について言及されており、オンライン学習が特定の学習ニーズに応えるための重要な手段として位置付けられています。
併せて、文部科学省も経済産業省も、フリースクールなどのオルタナティブスクールを普及させようとしています。
文部科学省の取り組みはこちらの解説記事を参照してほしいですし、経済産業省は『未来の教室』というプロジェクトに取り組んでいます。
こうした動きが合わさると、オンライン型のフリースクールの普及も期待できますよね。
オンラインフリースクールの特徴と利点
オンラインフリースクールにはこんな特徴や利点があります。
特徴や利点
- 地理的制約がない
- 自分のペースで学習できる
- 学費が比較的安い
地理的制約がない
オンラインフリースクールの最大の特徴は、地理的制約がない点です。
インターネット接続さえあれば、場所を選ばずに学べるのです。
通学が難しい遠隔地の生徒や、通学に不安がある不登校の生徒にとって大きな利便性を提供しています。
自分のペースで学習できる
オンラインフリースクールは、各生徒が自分のペースで学習できる点が利点として挙げられます。
対面授業と異なり、授業の視聴や課題提出の時間に柔軟性があるため、学習の進行速度や時間帯を個別に調整可能です。
これにより、学校生活に対する不安が減少し、自分のリズムで学習が進められる環境が整えられます。
学費が比較的安い
オンラインのフリースクールは学費が比較的安い傾向があります。
それはなぜか?
学校の校舎などの設備がないからです。
市中のメガバンクの手数料と、楽天銀行や住信SBIネット銀行などのネット銀行の手数料とを比較してみるとわかりやすいです。
店舗などの現物がないと、そのぶん料金を下げられるのです。
【事例】オンラインフリースクールの学習プログラムとサポート体制
ひとことでいってしまうと、『スクールによる』です。
ここでは、SOZOWスクールの小中等部を例に挙げてみます。
学習プログラムには、以下の3つがあります。
ポイント
- 自分探Qプログラム
- 好き探Qプログラム
- 未来探Qプログラム
自分探Qがもっとも低廉で、未来探Qが少しお高めになっています。
全体的なサポート体制も、以下のようにバリエーションが豊富です。
サポート体制の例
- チャット参加ツール
- メンターとの相談
- アバターを使ったオリジナルバーチャルキャンパスでの交流
- 出席認定のためのサポート
- 定期イベント(eスポーツなど)
- 保護者面談・コミュニティ
- 年に1回程度の合宿型スクーリング
出席認定のためにサポートしてくれるのは、正直ありがたいですね。
文部科学省の通知『不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)』の別記1には、フリースクールなどの学校外の施設において一定の教育を受けていると、出席扱いになることが規定されています。
親御さんとしては不安でしょうし、生徒本人にとっても、出席して卒業していけることは将来的にプラスになるはずです。
オンラインフリースクールの費用
オンラインフリースクールの費用は、学校の運営形態や提供されるサポート内容によって大きく異なります。
サービスが厚めのスクールでは、高額になる傾向はあります。
先ほどのSOZOWフリースクールの場合、サポートの内容によって月に2〜4万円程度となっています。
この点、各自治体から補助金をもらえる場合があるので、お住まいの自治体をチェックしてみるといいですね。
例えば、東京都の場合は、要件を満たせば、月に最大2万円を支給してもらえます(2024年11月)。
公的な補助をうまく使って、できるだけ負担なく通えるといいですよね。
オンラインフリースクールの課題
オンラインフリースクールには多くの利点がありますが、いくつかの課題も指摘されています。
課題
- 対面学習が不足しがち
- 自己管理能力が求められる
- 『孤立感』を感じるやすい
対面学習が不足しがち
まず、対面学習が不足する点です。
オンラインでは教師や同級生との対面の交流が少なくなりますよね。
対面の学校生活で育まれる社会性やコミュニケーションスキルが身に付きにくいといった懸念があります。
多感で、人との接し方を学ぶ時期には、対面でのコミュニケーションも十分にほしいところです。
自己管理能力が求められる
学校の教室であれば、少なくとも授業中は他の生徒がしっかり学んでいる姿を見て『自分もがんばろう』って思うものです。
オンラインフリースクールでは、周囲に見られていないぶん、自己管理能力が求められます。
なので、計画的に学習を進めるのが難しい子どもには負担になる場合があります。
自己管理が苦手な生徒は、スケジュール管理を支援してくれるスクールがいいですよね。
『孤立感』を感じやすい
オンラインフリースクールでは、保護者や子どもにとって『孤立感』を感じるリスクは否めません。
目が届く範囲に、同年代の仲間の姿が見えないわけですから。
画面上では交流できるものの、物理的に孤独を感じやすいかもしれません。
まとめ
本記事では、オンラインのフリースクールについて解説しました。
以下にまとめます。
本記事のポイント
- オンラインフリースクールとはインターネットを通じて自宅から学べる学習環境を提供する新しい教育の仕組み
- オンラインフリースクールの特徴と利点として以下を紹介
- 地理的制約がない
- 自分のペースで学習できる
- 学費が比較的安い
- 事例として、SOZOWスクールの学習プログラムとサポート体制を紹介
- オンラインフリースクールの費用はスクールによるが、SOZOWの場合は月2〜4万円程度
- オンラインフリースクールの課題として以下を紹介
- 対面学習が不足しがち
- 自己管理能力が求められる
- 『孤立感』を感じやすい