あります。
ギフテッドも社会的認知度が高くなってきた昨今、対応してくれるフリースクールが東京ではいくつかあります。
本記事で紹介しますので、ぜひ読んでみてくださいね。
ギフテッドとは
実はギフテッドには明確な定義がありません。
参考までに、1972年に米国議会に提出された『マーランド・レポート(Marland Report)』では、以下のとおりとされています。
知性、創造性、芸術性、リー ダーシップまたは特定の学問分野で⾼い達成能⼒を持ち、その能⼒を発揮させるために通常の学校教育以上の活動や⽀援を必要としている⼦ども
出典:外務省レポート
ギフテッドの概要については、ぜひ解説記事を参考にしてみてください。
フリースクールとは
フリースクールとは、主に不登校の子どもたちを対象に、学校外で学びを提供する教育施設です。
オルタナティブスクールの一種ですね。
フリースクールの詳細を記事にしたので、こちらもぜひ読んでみてくださいね。
ギフテッドのための大学選びに関しても記事にまとめたので、よければご覧ください。
東京におけるギフテッド向けフリースクールの選び方
東京には、ギフテッド児童に対応したフリースクールが少しずつ増えていますが、その選び方には注意が必要です。
ギフテッド教育においては、子どもの知的好奇心や学習意欲を伸ばすことが重視されるため、学校のカリキュラムや教育方針が重要な判断基準となります。
東京には多様なフリースクールがありますが、以下のポイントを踏まえて選ぶことが大切です。
3つのポイント
- カリキュラムの柔軟性
- 学校の教育方針やサポート体制
- 保護者の口コミや評価
カリキュラムの柔軟性
ギフテッド児童は学習スピードや興味の範囲が、一般のカリキュラムに合わない場合があります。
ある分野では全く興味がわかずに学習が進まない場合もあれば、別の分野では無我夢中にのめり込みんで、天才っぷりを発揮する場合もあります。
そのため、子どもの興味や特性に基づいて、個別に対応できる柔軟なカリキュラムや教え方ができるかどうかを確認しておきたいです。
この辺りの柔軟性はモンテッソーリ教育に通じるものもありますよね。
学校の教育方針やサポート体制
フリースクールによっては、学びの自由度が高いだけでなく、心理的なサポートやソーシャルスキルの育成も行っています。
ギフテッド児童は、学習面だけでなく社会性や感情面での支援が必要なこともありますので、サポート体制が整っているかどうかも大切なポイントです。
特に、2E型と呼ばれるギフテッドのタイプだと、支援が必要な場合が少なくないので、どのタイプのギフテッドなのか、まずは検査等で見極めた方がいいかもしれません。
検査方法について、ブレインクリニックの記事がわかりやすいので、参考にしてください。
保護者の口コミや評価
実際に通っている子どもや保護者の意見は、学校の雰囲気や運営方針、実際のサポートの質を把握する手がかりになります。
特に、学校訪問や体験入学が可能な場合は、子どもの反応を観察してみるのも手です。
東京にあるギフテッド教育に対応したフリースクール
Lagoon
Lagoonは、東京都千代田区飯田橋にあるフリースクールです。
最大の特徴は、『ギフテッド教育に特化していること』です。
代表のMaiさんも、自分にギフテッド特性があることを大人になってから知った一人。
個別指導で、カリキュラムはオーダーメイドなんです。
指導報告書が毎回作成され、月一の保護者面談で連携していけます。
Q&Aによると、先にギフテッド検査を受けた方がいいとのことです。
Q. WISC、WAISを受検したことがないのですが、どうしたら入会できますか?
A. 受検されてからお申し込みください。副代表が運営しているFromU心理相談室でも受検可能です。FromU心理相談室公式ホームページの「Lagoon 紹介者限定 知能検査(WAIS-Ⅳ,WISC-Ⅳ)実施のご案内」(こちら)よりお申し込みください。
※Lagoonからの紹介特典として、割引価格が適応されます。ただし、本検査の申し込み・実施については紹介料等をLagoonが受け取る等の利益相反はございません。そのため、結果の判定はLagoonに影響を受けず専門性をもって客観的に実施いたします。
※本検査を実施しても、Lagoon入会に至らないことがあります。出典:Q&A
今日のLagoonフリースクールで、子どもたちとスタッフ皆が晩餐歌を歌っている後ろ姿を見て、
「ここを作って良かったな…」ってうるっと来てしまいました。(なんならまた動画見返して泣いてる😭😭😭)
— Mai |ギフテッド&2E教育の人✏️ (@MAI_gifted) September 28, 2024
代表のMaiさんがYoutubeでも色々な解説動画を出されています。
ゆずラボ
ゆずラボは、墨田区の少人数のフリースクールです。
ギフテッドやHSC(High Sensitivity Child)の子どもたちを受け入れています。
子どもの気持ちを重視すべく、体験クラスを4回も受けることができます。
『親が行かせたいというのはダメ』と言い切っています。
Xアカウントもあります。
Yes International School 東京校
広尾にあるYes International Schoolです。
日中は不登校の子ども達やホームスクールをしている子どもたちの学び場・居場所として利用されています。
学校が合わない、ギフテッドであろ、コミュニケーションが難しいなど、多様な子どもたちにとって、家でも塾でも学校でもない居場所となっています。
Xアカウントもあります。
長くテレビ出演の仕事をしてきましたが、なんと、YES International Schoolの取り組みを正面から取り上げてくれた番組は初めて(一週間に渡る取材もご苦労様でした!)。多様性、探究、ギフテッド、フリースクール。そういったワードが、ねじ曲がることなく、当たり前になるといいなぁと思います。 https://t.co/JezWjinG9z
— 竹内薫(サイエンス作家) (@7takeuchi7) May 1, 2023
ギフテッド教育をサポートする具体的な自治体や団体
ギフテッド教育をサポートしている自治体や団体として、以下の3つを挙げておきます。
ポイント
- 東京都教育委員会
- 日米ギフテッド教育協会
- 日本ギフテッド協会
東京都教育委員会
東京都教育委員会は、特別支援教育の枠組みの中でギフテッド児童への対応を模索しています。
発達障害教育推進会議(平成26年)の議事にも以下のような発言が残っています。
特別支援教育をギフテッドにも広げたい。ギフテッドの教育によって、ギフテッドでは ない発達障害の子にも恩恵が起こる。
また、東京都教育委員会定例会議事録(令和5年)にも、委員からの以下の発言が受け止められています。
「得意な才能」を伸ばす教育の中に、今ギフテッドという子供たちがい ます。その子供たちにも手が届くようにしていただくといいかと思いました。
また、東京都の子ども政策連携室の『こども未来会議(第9回)議事録』ではさらに活発に『ギフテッド』について議論されていることがわかります。
政策強化の方向性として、学校外の多様な学びのあり方が検討されているんですよね。
日米ギフテッド教育協会
日米ギフテッド教育協会は、ギフテッド教育アメリカの事例を取り入れ、ギフテッドを本格的な学べる題材などを発信しています。
まずは無料のコースから見てみるのはいかがでしょうか。
日本ギフテッド協会 (Japan Association for Gifted Education)
日本ギフテッド協会(JAGE)は、ギフテッド教育の普及と支援を目的としたNPO法人です。
JAGEは、ギフテッド児童に対する認識を広めるための教育者向けの研修やイベント、シンポジウムを開催しています。
また、ギフテッド教育に関する研究活動も行い、最新の情報や指導方法を提供しています。
地道に情報を発信しているので、たまにチェックしてみるのもよろしいかと思います。
まとめ
本記事では、ギフテッドに対応したフリースクール(@東京)を紹介しつつ、周辺情報をまとめました。
以下に要約しますね。
本記事のポイント
- ギフテッドには明確な定義はないが、アメリカで『知性、創造性、芸術性、リー ダーシップまたは特定の学問分野で⾼い達成能⼒を持ち、その能⼒を発揮させるために通常の学校教育以上の活動や⽀援を必要としている⼦ども』と定義された実績がある(ギフテッドがわかる参考記事)
- フリースクールとは、主に不登校の子どもたちを対象に、学校外で学びを提供する教育施設(フリースクールがわかる参考記事)
- 東京におけるギフテッド向けフリースクールを選ぶ際のポイント
- カリキュラムの柔軟性
- 学校の教育方針やサポート体制
- 保護者の口コミや評価
- 東京にあるギフテッド教育に対応したフリースクールを3つ紹介
- ギフテッド教育をサポートする具体的な自治体や団体を3つ紹介
- 東京都教育委員会
- 日米ギフテッド教育協会
- 日本ギフテッド協会(JAGE)