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【映画レビュー】モンテッソーリ 子どもの家 が超わかりやすかった

2023年4月30日

【映画レビュー】モンテッソーリ 子どもの家 が超わかりやすかった【映画レビュー】モンテッソーリ 子どもの家
モンテッソーリ教育を題材にした映画があるんだよね?!どんな内容なんだろう。。??

 

そんな声にお応えします。

本記事では、僕が観た『モンテッソーリ 子どもの家』のレビューを簡潔にお伝えしたいと思います。

モンテッソーリ教育について映像で理解したい人はぜひ観てみてください。

 

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映画の概要

映画の概要

映画の概要

 

フランス最古のモンテッソーリ学校を、アレクサンドル=ムロさんが撮影し監督として映像作品に仕上げた映画です。

学校での子どもたちの日常に密着し、創始者であるマリア=モンテッソーリの当時の発言なども入れつつ、アレクサンドル=ムロの解説が入ります。

 

吹き替え

  • マリア=モンテッソーリの当時の発言: 本上まなみさん(公式サイト
  • アレクサンドル=ムロの声: 向井理さん(公式サイト

 

考えさせられた11のフレーズ

考えさせられた11のフレーズ

考えさせられた11のフレーズ

 

映画の中で出てきた解説の中で、僕が特に意識した11のフレーズをご紹介します。

 

言葉だけでは気が散るが、手を動かすと集中する。

子どもは言葉を聴くだけでは集中が難しいとのことです。

それよりは、手を動かして作業をすることに集中しやすいんです。

大人の会話を聴くだけの環境に子どもを置いていませんか?

子どもは手を動かしたいので、無心で手を動かせる環境を整えるのが大事なのだと知りました。

 

他の子どもに嫉妬しない。できないことは恥ずかしいことではない。

できないことは恥ずかしいことではない、というのをわかってもらうのが大切とのこと。

できないことをどうやって乗り越えるのかを工夫する過程を大切にしている印象でした。

過程を大切にするので、たとえ他の子が何かをできたとしても嫉妬しなくなるんだとか。

他人と比べることは人生に影を落としてしまうので、ここは重要なポイントだと思います。

 

助けはいらないという相手の気持ちを、子どもは直感的に理解している。

お仕事をするうえでうまくできないことはあるのですが、他の子どもも不必要に助けたりしないんです。

あくまでその子がお仕事に熱中するのを尊重しているように見えましたし、本人が助けを求めている素振りもありませんでした。

助けを求めず集中したいという相手の気持ちを直感的に理解しているそうです。

 

メモ

(*)お仕事とは、モンテッソーリ教育の基本要素のひとつ。教具と言われる道具を使用して、さまざまな動きを通じ、日常生活の練習や言語、数などの概念を習得する活動のこと。

 

体験させて能力に気づかせることが愛と信頼の証である。

愛と信頼を『甲斐甲斐しく世話をして助けてあげること』と思われるかもしれませんが、この映画のナレーションでは『体験させて自分の能力

気づかせてあげること』と言っていました。

自分の人生ですから、自分色に彩って全力で生きていきたいですよね。

だからモンテッソーリ教育では子どもの才能を伸ばすことに力を注ぐのです。

 

敏感期に自然に湧き上がってくる熱意を見逃さないように。

敏感期というキーワードを初めて聞いた方は、ぜひ解説記事を読んでみてくださいね。

敏感期には、対応する能力が特に成長するのですが、その能力に対する意欲も湧いてくるそうです。

その意欲を見逃さずにキャッチして熱中させてあげれば、子どもの能力が伸びる、というわけです。

 

 

自由に選べること、好きなだけ繰り返せること。

モンテッソーリ教育のお仕事では、子供が自由に何をやるかを選べるようになっています。

決して、大人が『今日はこれをやろうね。』と与えたり指示したりはしません。

また、好きなだけ繰り返せることが重要です。

子どもはやることなすことが人生初なので、動作や考え方を覚えるために繰り返します。

何度も何度もやって満足することで動作を覚え、敏感期に対応した能力を習得し、伸ばしていくのです。

 

褒美や罰はない。

モンテッソーリ教育には、ご褒美や罰が存在しません。

何かができること、何かができないことは子ども自身の問題なのです。

人のためにやろうとするからご褒美や罰が出てくるわけで。

自分でやって自分で満足すればそれがご褒美ですよね。

 

無理強いされるとやる気を持てなくなる。あくまでやる気を育てることが教師の仕事である。

子どもにある作業をやらせようとしてもダメです。

子供が自由に選択して、作業に集中して、達成感を味わってこそ、自己肯定感を得てやる気の源になるのですから。

映画の中でも、子どもに何かをやらせるシーンは皆無でしたよ。

 

子どもが人生を作り出すことを手助けする。それが教育者の最大の喜びである。

マリア=モンテッソーリの言葉ですが、主役はあくまで子どもであり、教育者は『手助け』をするのみです。

間違っても、『自分が思う理想の子どもになってくれたこと=最大の喜び』ではありません。

子どもが自ら作り出すんです。

 

介入せず集中を妨げない、障害となるものを置かない。

お仕事や子どもが熱中する作業に介入しないようにと言われています。

モンテッソーリ教育では、子どもの集中<・b>が推奨されているので、妨げるのはご法度です。

大人ができるのは観察です。

また、もう一つできることとしては、障害となるものを置かないことです。

この辺りの環境整備は大人のタスクです。

モンテッソーリの園を見学すると、整然とモノが並んでいることに気づくはずですよ。

物が溢れるこの時代、家をすっきり保つのは大変でしょうけど、家でモンテッソーリ教育を実践するのであれば覚えておきたいですね。

 

子どもは、大人が与える以上のものを与えてくれる

大人が子どもに与える一方だと思っている方は、モンテッソーリ教育の基本から外れてしまっています。

マリア=モンテッソーリもこう言っていたそうです。

子どもに師事し、子どもの弟子となれ』と。

子どもは膨大な数の知識や経験や感情を与えてくれるってことですね。

 

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総評:絶対観て!

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本記事では、『モンテッソーリ 子どもの家』という映画のレビューをお伝えしました。

 

結論として、モンテッソーリ教育を知りたいなら絶対に観るべきです!

いくら本で読んだりネットの記事を読んだりしても、映画で動画と解説を同時にインプットする方が圧倒的に理解が速いですからね。

理屈ではなく、イメージとして理解できるんです。

本上まなみさんと向井理さんの語りも、優しくて耳に心地よいですよ。

 

この映画はAmazonプライムで観られるので、契約がまだの方はこの機会に登録してみてはどうでしょか。

無料体験で気軽に試してみて、合わない場合はやめておけばいいので、ハードルも低めです。

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