確かに、ギフテッドのイメージって、映画の主人公になるくらいの華々しい成果を出すものだったりしませんか?
その場面を切り取って、『ギフテッドいいなぁ。。!羨ましい!』と思うのは、少々気が早いかも知れませんよ。
本記事では、ギフテッドを羨ましい!と思う人向けに、少し冷静になれる情報をまとめました。
最後まで読んでくださるとうれしいです。
ギフテッドとは
ギフテッドに関する世界の統一見解はないのですが、全米天才児協会(NAGC)の定義をさらっとご紹介しますね。
Students with gifts and talents perform - or have the capability to perform - at higher levels compared to others of the same age, experience, and environment in one or more domains.
(1つまたは複数の領域において、同じ年齢、同じ経験、同じ環境にある他の生徒と比べて、より高いレベルで能力を発揮することができる子ども)出典:NAGC資料
ギフテッドの活躍
ギフテッドの活躍は枚挙にいとまがありません。
事例として、
- アルベルト・アインシュタイン
- さかなクン
を軽く紹介します。
アルベルト・アインシュタイン
アルベルト・アインシュタインはIQ160以上あり、ギフテッドと言われています。
ギフテッドの概要記事でも触れたように、非定型発達のためか、幼い頃は言葉をあまり話さない子で、学校での成績も・・・だったようです。
しかし、大人になってからの偉業は周知のとおりですよね。
彼が打ち立てた公式『E=mc^2』はまさに神の公式です。
さかなクン
さかなクンがギフテッドと言われていることはご存知でしょうか?
色々なメディアで語られているのですが、幼少期は勉強が苦手だったようです。
なので学校の成績は芳しくありませんでした。
その代わり、好きになった物事に対してはとことん自分で突き詰めて学んでいったんだとか。
その結果、突出した成果を出してきました。
さかなクンの成果(一部)
- 高校三年生でテレビチャンピオンの魚通選手権で準優勝
- 31歳という若さで東京海洋大学の客員准教授に就任
- クニマス発見に多大な貢献をして、天皇陛下(現・上皇様)が名指しで感謝の意を述べられる
興味のないことには力が入らず、ひとたび興味を持ったら突き抜ける。
まさにギフテッドの特徴そのものだと思います。
さかなクンの公式チャンネルはこちら!
ギフテッドを羨ましいと思う気持ち
ギフテッドを羨ましいと思う気持ちも理解できます。
そりゃあ、生まれた時点で何らかの才能に恵まれていたと思ったら、不公平感は募りますよね。
平凡な自分と比べてしまうと、まるで輝いて見えるでしょう。
ギフテッド本人を羨む気持ちもあれば、ギフテッドの親御さんを羨む気持ちもあるようです。
自分の子どもが類稀なる才能に恵まれているなんて、親としてはうれしいかぎりですよね!
確かに、ギフテッドがキラキラと称賛されている側面だけを見ると、羨ましく思えてくるでしょう。
ギフテッドの苦しみや悩み
ギフテッドにも、苦しみや悩みがあるんです。
単に才能に恵まれただけで何の悩みもないギフテッドはほとんどいないのではないでしょうか。
例えば、ギフテッドにはこんな悩みがあります。
ギフテッドが抱える悩み
- 興味の有り無しの落差が激しい
- 2E型だと発達障がいを持っている
- 周りと理解し合えない
興味の有り無しの落差が激しい
さかなクンは、幼少期に絵を描いてばかりいたそうです。
魚やタコをはじめとして生き物の絵を描いてばかりいて、そのほかの勉強には身が入らなかったようです。
興味を持ったことにはトコトンのめり込むのですが、興味のないことには全く気が乗らない、というのは、ギフテッドに見られる特徴です。
専門学校を卒業してからも、仕事に関しては長続きせず、転々としていたようですね。
2E型だと発達障がいを持っている
2E型のギフテッドを扱った記事で説明しましたが、2E型のギフテッドの特徴はADHD(注意欠如・多動性障がい)などの発達障がいを併せて持っていることなんです。
ギフテッドとして何らかの才能を持つ反面、発達障がいに対して少なからず苦労しています。
例えば、発達障がいに関しては、日常を過ごす中で『できないこと』が見つかりやすいので発見されやすいのですが、ギフテッドは発掘されないとギフテッドかどうかがわからないし、何の才能があるかがわかりません。
大変ですよね。
周りと理解し合えない
ギフテッドは、思考パターンや身体の使い方、物事の見方が平均的な人とは違うので、平均的な人との会話がズレてしまったり、気持ちがわからないことがあります。
例えば、僕には、ギフテッドと思われる優秀な後輩がいて能力も高いのですが、会話の内容が飛び飛びになっていると感じるのです。
しかし、僕レベルでは飛び飛びと感じるものの、その後輩の頭の中では淡々と思考しているにすぎないのです。
自分のペースで普通に話しているつもりでも、周りがなかなか理解してくれないのはつらいですよね。
いかがでしょうか?
ギフテッドはその言葉が独り歩きしてしまいスーパーマンのようなイメージを持っているかもしれませんが、苦労が多い人生でもあるんです。
ギフテッドを羨ましいと思う気持ちとの折り合い
僕も少なからず、ギフテッドの人を羨んだことはあります。
なぜ自分は尖った才能を持って生まれてこなかったんだろう?前世でどんな徳を積んだらこんなに才能に恵まれるのかな。。と。
そういった感情に対して、僕は以下のように向き合うようにしています。
気持ちの整理のポイント
- 人には人の苦労がある
- 来世に期待
- 能力を高める工夫
人には人の苦労がある
前述のとおり、ギフテッドもそうでない人も、苦労しているのです。
苦労するのは自分だけじゃない、みんなそれぞれに苦しみがあり、それぞれに闘っているのだ、と。
それに、あまりに才能に恵まれているのも、それでつらいものです。
成長の過程を味わえないし、ライバルがいなくなってしまいます。
僕の大好きな漫画『刃牙』のシリーズでは、地上最強の生物とされる範馬勇次郎がこんなことを言っていました。
『手こずることにすら手こずることは悲劇なのだ』と。
『強さも度を超すとよ、夢を奪い去っちまうんだ』と。
勇次郎氏は『生まれながらの戦闘形態』らしいので、フィジカルギフテッドでもあるんでしょう。
結局、階段を登るように自己を高めていけるくらいがちょうどいいのかもしれません。
来世に期待
僕は結構まじめに、来世に期待しています。
今世では、自分を磨いて少しでも地球環境の改善に貢献する技術を作り出し、地球を救います。
地球に対して徳貯金をして、来世に貯金を下ろすのです。
地球を救うくらいの徳なので、きっと来世はすばらしい才能に恵まれるに違いない、と妄想しています。
宝くじの妄想を続けるよりも現実的だと思いますよ。
能力を高める工夫
平均的な人であっても、能力を高める工夫はできます。
向き不向きはあれど、何かが光り出すはずなんです。
本を読むでもいいし、スクールに通って新しいことを学ぶでもいい。
自分自身に対して与えた知的刺激は、蓄積され、つながっていきます。
そしてある日、『あっ、これはもしかして』『あれとこれを組み合わせると。。!!』と、スパークするときが来ます。
そうなるとしめたものです。
『平凡だと思っていた自分でも、成果を出せたんだ。。!努力が身を結んだんだ!』と、自己効力感に震えます。
自分をレベルアップさせるロールプレイングゲーム感が出てくると、他人がギフテッドだろうとあまり気にならなくなりますよ。
後天的にギフテッドになれるかどうかを記事にまとめてあるので、よければ参考にされてくださいね。
まとめ
ギフテッドを羨ましいと思うあなたに向けて、本記事を書きました。
突出したヒーローなイメージのギフテッドですが、苦労も多いものです。
みんなそれぞれに苦労しているのですね。
自分自身の人生に集中すると、少し気が楽になるかもしれません。
以下に内容をまとめます。
本記事のまとめ
- 活躍するギフテッドとして、以下2名を紹介
- アルベルト・アインシュタイン
- さかなクン
- ギフテッドが抱える悩みや苦しみを実例入りで紹介
- 興味の有り無しの落差が激しい
- 2E型だと発達障がいを持っている
- 周りと理解し合えない
- ギフテッドを羨ましいと思う気持ちの折り合いの付け方の例を紹介
- 人には人の苦労がある
- 来世に期待
- 能力を高める工夫