そういった疑問に答えます。
本記事では、モンテッソーリ教育が合わない子どもがいる現実を整理し、『合わない』を分析していきます。
以下の内容を説明しますね。
本記事の内容
- モンテッソーリ教育が合わない子の現状把握
- モンテッソーリ教育が合わないケースの整理
- モンテッソーリ教育が合わない!を回避するためにやっておきたいこと
読んだあとには、『モンテッソーリ教育は合わない!』を回避できる知識が身についていますよ。
ぜひ最後までお付き合いください。
モンテッソーリ教育が合わない子がいる現実
知恵袋にこんな投稿がありました。
要点を書き出すとこんな感じです。
投稿者の悩みの要点
- 現状
- モンテッソーリ教育をする幼稚園を辞めるか悩んでいる
- 理由
- 『お仕事(*)をしたくない』と子が言う
- 年上の子たちが先輩風を吹かせる
- 『ちゃんとできないと学年を上がれない』と先生に言われる
- お弁当は何が何でも残させない
- 先生がどんどん辞めて人手不足
- 一部の先生の態度が変
- 外遊びとお仕事の時間が区切られている
- 行事のメンタル負担が大
メモ
(*)お仕事とは、モンテッソーリ教育の基本要素のひとつ。教具と言われる道具を使用して、さまざまな動きを通じ、日常生活の練習や言語、数などの概念を習得する活動のこと。
モンテッソーリ教育自体はすばらしいものだと思いますが、現実にはこういった『合わない』という意見がちらほら出ているようです。
モンテッソーリ教育が合わないケースの整理
モンテッソーリ教育が合わないケースは、モンテッソーリ教育の特徴に関係している場合も多いです。
知恵袋に書かれた理由も同様です。
その他の理由も含めて整理してみますね。
モンテッソーリ教育が合わない理由
- 多年齢保育
- 行事が少なめ
- 『お仕事』あり
- 園選びに失敗
個別に説明します。
多年齢保育
モンテッソーリ教育では、同じ年齢の子たちだけではなく、違う年齢の子も混ざっています。
この結果、年少児は年長児にあこがれや尊敬を持ちながら、よい手本としてならうことができます。
一方の年長児は、年少児にやさしく接することや教えることを学べます。
知恵袋に書かれていましたが、年長の子が『なんでできないのー?』という言動は、多年齢保育がもたらす弊害ですね。
モンテッソーリ教育において(その他の教育でもそうですが)、子どもを焦らせることは禁物です。
ただ、そういった言動をしないように子どもたちを育てていくのも限界がありますよね。
家庭での子育てでカバーしたいものです。
行事が少なめ
モンテッソーリ教育では、運動会などの行事が比較的少ないのです。
なぜなら、日常生活の練習を教育の土台に据えており、重視しているためです。
モンテッソーリ教育では、子どもの敏感期に合わせた5種類の教育を基本としているのですが、5種類のうち教育のうち最も基本的なものが『日常生活の練習』なのです。
限られた保育の時間でモンテッソーリ教育をしっかり行うには、5種類の教育に関係の浅い年間行事は少なくなってしまうのでしょうね。
5種類の教育については、以下の記事を参考にしてみてください。
『お仕事』あり
モンテッソーリ教育では、『お仕事』と言われる作業が有名です。
復習のために再掲です↓
メモ
お仕事とは、モンテッソーリ教育の基本要素のひとつ。教具と言われる道具を使用して、さまざまな動きを通じ、日常生活の練習や言語、数などの概念を習得する活動のこと。
本来であれば、子どもが自分で選んだ教具で夢中になって作業をして達成感を得るものですが、ペースを大人が決めてしまったり、好きでもない教具を使わせたりすると、お仕事の効果を得られません。
知恵袋にあった『お仕事をしたくない』というのは、お仕事の時間配分が多すぎてほかの遊びができないか、本来のやり方で取り組めていないからだと考えられます。
園の環境や先生の力量が十分でない可能性がありますね。
園選びに失敗
モンテッソーリ教育そのものが合わないというより、その園が合わないケースがあります。
知恵袋にあったような、
- 先生が次々に辞めていき人手不足
- 一部の先生の態度が変
などは、まさに園選びに失敗した結果でしょう。
モンテッソーリ教育自体がいかにすばらしいものであっても、それを使う人たちが残念だと、台無しになってしまいます。
『みんなの幼稚園』などの口コミサイトで、生の声を見てみるといいですね。
モンテッソーリ教育が合わない!を回避するためにやっておきたいこと
モンテッソーリ教育が合わない!という事態は極力避けたいですよね。
幼児期という人生最高の神経系(脳や脊髄など)発達時期に路線変更をするのですから、せっかくなら落ち着いて成長させてあげたいもの。
『合わない!』を避けるには、4つの方法があると思います。
『合わない!』を避ける方法
- モンテッソーリ教育を学ぶ
- モンテッソーリ教育の現場で働いてみる
- 自宅で子どもの特性を見る
- 幼稚園や保育園を入念に調査する
ひとつずつ説明します。
モンテッソーリ教育を学ぶ
モンテッソーリ教育をまず学んでみるのがいいですね。
僕は本で学んでいるのですが、本を読むのと読まないのでは、全然違いますよ。
本
本は最高の学びのツールです。
自分が普通に生活していたら得られない他人の知識を、少しの投資で学べるわけですから。
僕はまず『マンガでやさしくわかる モンテッソーリ教育』をおすすめします。
マンガ形式なので気軽に読めますし、イメージを掴みやすいんですよね。
レビュー記事もあるので、参考にしてみてください。
映画
映画を観てみるのもいいですね。
実はモンテッソーリ教育を題材にしたドキュメンタリー映画があるんです。
フランス最古のモンテッソーリ学校に密着して撮影したので、モンテッソーリ教育の現場はどのような雰囲気なのかを感じ取れます。
レビュー記事を用意したので、ぜひ参考にされてください。
ちなみに、本上まなみさんと向井理さんの声で吹替えがされていますよ。
この映画はAmazonプライムで観られるので、契約がまだの方はこの機会に登録してみてはどうでしょか。
無料体験で気軽に試してみて、合わない場合はやめておけばいいので、ハードルも低めです。
資格を講座をとる
モンテッソーリ教育には資格や講座もたくさんあります。
本では得られない実践的な知識やスキルが身につきますよ。
以下の記事が参考になるので、よければ読んでみてくださいね。
モンテッソーリ教育の現場で働いてみる
モンテッソーリ教育の知識体系を身につけたら、実際に働いてみるのもいいですね。
現場経験があるのとないのとでは、モンテッソーリ教育の理解度に雲泥の差が出ます。
お子さんに対する家庭での接し方も変わってくるのではないでしょうか。
自宅で子どもの特性を見る
自宅で子どもの特性を見ることが、実はかなり大切です。
というのも、モンテッソーリ教育の基本中の基本は『観察』だからです。
創始者のマリア=モンテッソーリも、徹底的に観察することが始めました。
子どもを観察するというと実験対象みたいなイメージになってしまいますが、子どもがどんな特性を持つのか、しっかり理解することからモンテッソーリ教育が始まります。
具体例がこちらの本に載っているので、参考にしてみてください(レビュー記事)。
幼稚園や保育園を入念に調査する
幼稚園や保育園を事前にしっかり調査すべきです。
『こんなにひどいとは思わなかった。。』を防げます。
先ほど紹介した口コミサイトや、友人知人からの情報など、積極的に収集していくべきです。
途中で園を変えることはできますが、子どもにとっても親にとっても負担になりますから、入念な調査をおすすめします。
モンテッソーリ教育と似た文脈で語られる『国際バカロレア』についても、よければ見ていってくださいね。
まとめ
本記事では、モンテッソーリ教育が合わない子がいる現状について解説しました。
以下にまとめます。
本記事のまとめ
- モンテッソーリ園が合わない!という声を紹介
- モンテッソーリ教育が合わないケースを整理
- 多年齢保育
- 行事が少なめ
- 『お仕事』あり
- 園選びに失敗
- 『モンテッソーリ教育が合わない!』を避ける方法を解説
- モンテッソーリ教育を学ぶ
- モンテッソーリ教育の現場で働いてみる
- 自宅で子どもの特性を見る
- 幼稚園や保育園を入念に調査する
モンテッソーリ教育のメリットを最大限に享受して、豊かな保育ライフを楽しめるといいですね!